【酒】2021年に値上がりしそうなウイスキーは何か?人気銘柄の価格推移を見てみましょうの巻 〜資産価値、終売又は休売品等について〜
1.はじめに
一度、2020年9月にウイスキーの価格推移などを以下の記事でまとめましたが、今回は、2021年のウイスキー相場を見据えて、2021年1月時点における価格状況や今後値上がりしていきそうな銘柄などについてまとめてみたいと思います。【酒】国内におけるウイスキーの価格推移(値上がり状況)及び資産価値、終売又は休売品等の現状価格、おすすめ銘柄など
...「ウイスキー投資」や「ワイン投資」といった言葉も見られるようになってきたこともあり、人気銘柄についてはここ数年間でかなり値上がりしています。...
ちなみに、本記事でよく出現する「NA」とは、Non-Ageのことであり、年代物ではない状態を示しています。
上記の記事と被る部分が多くなると思いますが、2021年に発売が発表された銘柄もありますし、それらを含めて個人的な考察も交えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2.国内ウイスキーの価格推移等
現在市場に出回っているウイスキーで、その中でも人気の高い「シングルモルトウイスキー」の価格推移等を中心にまとめていきたいと思います。では、以下のとおり銘柄別に紹介していきます。
2−1.山崎NAの価格推移等
●言わずと知れたサントリーの主力ウイスキー●メーカ希望小売価格:4,200円
●2014年時点から価格は約3倍に上昇
現 状 価 格 | 価 格 推 移 |
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2−2.山崎12年の価格推移等
●12年物の山崎●メーカ希望小売価格:8,500円
●2014年時点から価格は約3倍に上昇
現 状 価 格 | 価 格 推 移 |
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2−3.白州NAの価格推移等
●山崎と並ぶサントリーのシングルモルトウイスキー●メーカ希望小売価格:4,200円
●2015年時点から価格は約2倍に上昇
現 状 価 格 | 価 格 推 移 |
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2−4.白州12年の価格推移等
●12年物の白州●原酒不足のため現在休売中
●メーカ希望小売価格:7,000円
●2015年時点から価格は約4倍に上昇
現 状 価 格 | 価 格 推 移 |
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2−5.響NAの価格推移等
●サントリーの主力ブレンデッドウイスキー●メーカ希望小売価格:5,000円
●2015年時点から価格は約3倍に上昇
現 状 価 格 | 価 格 推 移 |
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2−6.竹鶴17年の価格推移等
●ニッカウヰスキー創業者の名に因んだモルトウイスキー「竹鶴」の17年物●メーカ希望小売価格:7,000円
●2015年時点から価格は約7倍に上昇
現 状 価 格 | 価 格 推 移 |
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2−7.竹鶴21年の価格推移等
●竹鶴の21年物●メーカ希望小売価格:15,000円
●2015年時点から価格は約5.5倍に上昇
現 状 価 格 | 価 格 推 移 |
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2−8.竹鶴ピュアモルトの価格推移等
●ニッカウヰスキーの廉価銘柄●原酒不足のため現在休売中
●メーカ希望小売価格:3,000円
●2016年時点から価格は約3倍に上昇
現 状 価 格 | 価 格 推 移 |
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2−9.ニッカセッションの価格推移等
●国内外のモルトウイスキーをブレンドした銘柄●2020年9月に新発売
●メーカ希望小売価格:3,800円
●価格に有意な変動はなく現在定価付近
現 状 価 格 | 価 格 推 移 |
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3.ウイスキーの資産価値
2020年9月に書いた記事のとおり、ウイスキーの価値は、ウイスキーの生産数・流通数が増えたり、人々の嗜好がウイスキーから他のもの(例えば焼酎など)に移らない限りは、このまま維持されると思われます。
上図のとおり、現状、ウイスキーの需要が増え続けている一方で、ウイスキーの生産ラインを強化したなどのニュースはほとんど聞かないため、このような状況が続き限りは、価格は上向いていくと考えるのが自然かと思います。
今まで聞いてきたほとんどのニュースは、「原酒不足による休売あるいは終売」、「NA商品の生産数確保のために他の銘柄の生産ラインを止める」、「海外ウイスキーをブレンドする」など、廉価なウイスキーの生産数を増やして、手間のかかる年代物のシングルモルトウイスキーの生産が減るというものでした。
このため、現状価格が当初小売額の2倍や3倍であるものの、今後これが4倍や5倍以上になる可能性は否定できないと思います。
4.2021年に値上がりしそうなウイスキー
さて、2021年のウイスキー相場はどうなるか、ということですが、現在の需要と供給のバランスが維持されていれば、「2.国内ウイスキーの価格推移等」に示した銘柄は、徐々に価格上昇していく可能性が高いです。現在、当初価格の2倍の値段であるにしろ、ここで購入しておいた方が良い商品もあると思いますが、特に狙い目なのは、2−9に示した現在も定価付近にいる「ニッカセッション」かなと思います。
ニッカセッションは、販売されてから約4ヶ月ほど経過していますが、販売数が60万本と限定されており、通常の消費スピードで考えると来年の今頃には、市場に出回っている数が相当減っているのではないかと推測されます。
この推測は、リニューアル販売した竹鶴ピュアモルト5万本は1ヶ月足らずで定価での購入ができなくなってしまったことから、ニッカセッションが同様の状況になるのには単純計算で12倍かかると見込んでいることから来ています。
まだまだ、近所のファミリーマートやスーパーマーケットなどでも販売されているのを見ますので、購入して保存しておくのもアリだと思います(ちゃんと日の当たらない所に保管すれば風味や味の劣化は半永久的に防げるので)。
この他に、2021年には、サントリーが新銘柄として以下のウイスキーを数量限定で発売するというニュースが公表されていますので、これらの銘柄の価格も定価以上になることは間違いないと思います。
希望小売価格:8,000円
発売時期:2021年5月25日
希望小売価格:8,000円
発売時期:2021年5月25日
希望小売価格:8,500円
発売時期:2021年3月30日
※白州12年は、休売となっていたものの、数量限定で再発売するというものです。
サントリーシングルモルトウイスキー「白州12年」数量限定再発売
サントリーシングルモルトウイスキー「白州12年」数量限定再発売。― “森の蒸溜所”で生まれた「白州」ブランドの原点 ―
ということで、近所の酒屋などで上記のウイスキーが定価付近で販売されていたら、購入後の市場価値は軽く2倍以上になると思うので、躊躇せずに即買いしましょう(自分はお家で呑みますが。)。
休売商品は限りなく終売に近いと感じていましたが、こういったニュースはうれしいものです。
現在休売中のサントリー白角も、現状価格が当初価格の約3倍になっているので、なかなか購入するのをためらいますね。
5.まとめ
2021年1月時点の国内人気銘柄ウイスキーの価格推移等をまとめてみました。●昨年の9月にまとめたときよりも、全体的に価格が上昇している傾向
●その中でもニッカセッションは、市場にまだ数多く出回っているので狙い目
●新作ウイスキーの新発売や休売中のウイスキーの再販売
●まだまだウイスキー需要は廃れていない
以上、閲覧ありがとうございました。
〜Fin〜
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