【新発売】NIKKA WHISKY(ニッカウヰスキー)より、数量限定でブレンデッドモルトウイスキー「ニッカセッション」が発売。価格、数量、販売場所は如何に?
こんにちは。
来る2020年9月29日に、NIKKA WHISKY(ニッカウヰスキー)より、新たなブレンデッドモルトウイスキーとして「ニッカセッション」が数量限定で発売される予定です(一部店舗では先行して発売しています。)。
今回、このニッカセッションを事前予約の末に購入してみましたので、少しまとめてみたいと思います。

今回ニッカウヰスキーより、数量限定でニッカセッションが発売されることとなりました。
ニッカウヰスキーといえば、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」でも取り上げられた、日本ウイスキーの父・竹鶴政孝が、スコットランドのウイスキー蒸留場への留学体験や日本で初めてのウイスキー蒸留所の竣工を終えた後に創業した大手の酒造メーカです。
元々は、大日本果汁株式会社が同社の前身であり、1934年に設立したため、あと15年程度で創業100年を迎える老舗酒造メーカとなります。
ニッカウヰスキーの「ニッカ」は、大日本果汁の「日果(にっか)」が由来となっており、現在は、アサヒビールグループの子会社としてウイスキーの製造をしています。
さてさて、今回発売されたニッカセッションですが、ニッカとしては6年ぶりの新ブランド商品となるため、最近のウイスキーブームを踏まえた高級感のある仕上がりになっているようです。
ラインナップ
ニッカセッションの特徴は、余市蒸溜所と宮城峡蒸留所に加え、ベン・ネヴィス蒸留所の3つのモルトウイスキーをブレンドしているところです。
このモルトウイスキーのブレンド技は、同社の主力商品であった「竹鶴ピュアモルト 」でもすでに実績があるため、今回かなり自信をもって売り出すことにしたのではないかと思います。
なお、ベン・ネヴィス蒸留所は、竹鶴政孝の留学の地であるスコットランドにありますが、30年前にニッカウヰスキーが買取を行い、日本にも「ベン・ネヴィス10年」を流通させています。
個人的に竹鶴ピュアモルトは、バニラフレーバーの印象だったので、宮城峡のエッセンスが多いような気がしましたが、今回はスコットランドの「華やかさ」を追加したとのことです。
ニッカウヰスキーの広告では、
華やかな香りが特徴のスコットランドのモルトと、ビターな余韻が特徴の日本のモルトが出会い、互いの個性を発揮しながら繰り広げる心地よい音楽のようなウイスキー。華やかな香りとモルトの香ばしさ、なめらかな口当たりとオークの甘さに加えて、ビターをともなうピートの余韻が特徴。
と称しています。
ブレンドの元となった蒸留所が3つですので、三重奏(トリオ)のセッションによるハーモニーといったところでしょう。

今回、2014年の「ザ・ニッカ」以来の新ブランドの発売となりました。
創業から90年や100年を記念して…といったキリの良いタイミングではなく、この時期に発売に踏み切った背景には、間違いなく近年のウイスキーブームがあると思います。

上図をご覧のとおり、ここ10年間でウイスキーの製成数量(国税庁報告書ベース)は増えてきており、需要が高まっていることが伺えます。
国内のウイスキー市場は拡大傾向にありますので、2,000円以上のプレミアムウイスキーも品薄になるほど売れてしまう状況になってきました。
この結果、原酒不足などが発生し、終売又は休売するウイスキーも発生しました。
メーカ側は、生産するブランドを切り替えることなどにより、高まる需要に応えようとしているのではないかと思います。
現にニッカセッションは、ウイスキー全体の売上が伸びている最中の2018年から構想され始めております。
この結果、ニッカウヰスキーは、海外の蒸留所に保管されているモルトウイスキーを使い、国内モルトウイスキーとブレンドすることを明らかにして、『ニッカ セッション』を作り上げたのでしょう。

上述のとおり、700ml瓶の販売本数は、600,000本(50,000箱分)となります。
今年の3月にリニューアル販売した「竹鶴ピュアモルト」の販売数量が22,000箱で、今回のニッカセッションがこの2.27倍の50,000箱ですから、多くの人に行きわたる可能性が高いのではないかと思います。
キロリットル単位で言えば1瓶700mlですから、売出総量は420klとなるようです。
廉価なウイスキーを含めて国内の生産量は、国税庁の統計年報(H30年度)によると140,438klですので、全体生産量の割合としては0.3%程度となり、希少種と位置付けられるのであろうと思います。
ちなみに昨今の国産ウイスキーの価格推移等については、以下の記事にまとめています。
しかし、予想以上に予約数が殺到したせいか、Amazonでも楽天でも、売切続出という状況になっていました。
当方も予約できない状況が続いたのですが、奇跡的に「ふじまつ 酒店」で予約することができました。
ですが、10月上旬に到着予定ですので、まだ飲めていません(泣)。
市場には、複数段階に分けて出回るようですので、9月29日発売時点の最初のロットで購入できなくても、次のロットで購入できる可能性は非常に高いです。
また、あくまで上記内容はネットでの販売状況ですので、あらかじめメーカから取り寄せていた酒屋さんでは、店頭発売もされていくのではないかと思います。
私は、リニューアルされた竹鶴ピュアモルトを定価でゲットできなかったので、今回はしくじることなく購入できてよかったです。
大手百貨店では、抱き合わせ販売もありますので、そちらに期待するのも良いかもしれません。
ネットでもそういった抱き合わせ販売手法が取られており、余市などもほぼ定価で購入できるときもあるので、お得感はあるかと思います(以下、ネットでの販売例)。
上記のネットのほかに、Twitter情報によると、「やまや」、「リカーマウンテン」や「ファミリーマート」でも販売しているところもあるようですので、これらの店舗が近所にある方は探してみるのも良いかもしれません。
ニッカセッションの場合は、初めから数量限定を謳っておりますので、その時期は確実に早くなります。
そこで、ニッカセッションと同様に数量限定発売した「竹鶴ピュアモルト」の価格推移を見てみます。

販売開始当初は希少価値的な部分を煽られていたせいか、定価の2倍以上の1万円以上で売り出されていましたが、最近では7000円程度に落ち着いています。
現在、市場価値としては、終売した竹鶴ピュアモルトと同程度になっています。
終売となったウイスキーの方が大幅に高値になるかと思っていましたが、現時点ではあまり差はないようですね。
ニッカセッションは、リニューアルした竹鶴ピュアモルトよりかは販売数が多く手に入りやすい一方で、今回ブレンドすることを明らかにした海外のモルトウイスキーのブレンド具合について、愛飲家がどのように評価するかが未知数ですので、どの価格帯に落ち着くかはわかりかねるところはありますが、当面の価格傾向としては、竹鶴ピュアモルトと同様の推移を見せていくのではないかと思います。
いずれにせよ、他のウイスキーの価格状況を踏まえると、定価の1.5倍の6000円程度の価格に落ち着くのではないかと予想しています(大幅に外れたらゴメンなさい)。
以上、まとまりに欠けましたが、ご覧いただきありがとうございました。
実際に届いたニッカセッションを飲んでから、今後、当ページに少し感想を追記してみたいと思います。
〜Fin〜
来る2020年9月29日に、NIKKA WHISKY(ニッカウヰスキー)より、新たなブレンデッドモルトウイスキーとして「ニッカセッション」が数量限定で発売される予定です(一部店舗では先行して発売しています。)。
今回、このニッカセッションを事前予約の末に購入してみましたので、少しまとめてみたいと思います。
1.ニッカセッションとは?

今回ニッカウヰスキーより、数量限定でニッカセッションが発売されることとなりました。
ニッカウヰスキーといえば、NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」でも取り上げられた、日本ウイスキーの父・竹鶴政孝が、スコットランドのウイスキー蒸留場への留学体験や日本で初めてのウイスキー蒸留所の竣工を終えた後に創業した大手の酒造メーカです。
元々は、大日本果汁株式会社が同社の前身であり、1934年に設立したため、あと15年程度で創業100年を迎える老舗酒造メーカとなります。
ニッカウヰスキーの「ニッカ」は、大日本果汁の「日果(にっか)」が由来となっており、現在は、アサヒビールグループの子会社としてウイスキーの製造をしています。
さてさて、今回発売されたニッカセッションですが、ニッカとしては6年ぶりの新ブランド商品となるため、最近のウイスキーブームを踏まえた高級感のある仕上がりになっているようです。
ラインナップ
ニッカ セッション | 容量(瓶) | Alc分 | 価格(税別) | 販売数量 |
700ml | 43% | 3,800円 | 60万本 |
ニッカセッションの特徴は、余市蒸溜所と宮城峡蒸留所に加え、ベン・ネヴィス蒸留所の3つのモルトウイスキーをブレンドしているところです。
このモルトウイスキーのブレンド技は、同社の主力商品であった「竹鶴ピュアモルト 」でもすでに実績があるため、今回かなり自信をもって売り出すことにしたのではないかと思います。
なお、ベン・ネヴィス蒸留所は、竹鶴政孝の留学の地であるスコットランドにありますが、30年前にニッカウヰスキーが買取を行い、日本にも「ベン・ネヴィス10年」を流通させています。
竹鶴ピュアモルト | 余市 |
宮城峡 | ベン・ネヴィス10年 |
個人的に竹鶴ピュアモルトは、バニラフレーバーの印象だったので、宮城峡のエッセンスが多いような気がしましたが、今回はスコットランドの「華やかさ」を追加したとのことです。
ニッカウヰスキーの広告では、
華やかな香りが特徴のスコットランドのモルトと、ビターな余韻が特徴の日本のモルトが出会い、互いの個性を発揮しながら繰り広げる心地よい音楽のようなウイスキー。華やかな香りとモルトの香ばしさ、なめらかな口当たりとオークの甘さに加えて、ビターをともなうピートの余韻が特徴。
と称しています。
ブレンドの元となった蒸留所が3つですので、三重奏(トリオ)のセッションによるハーモニーといったところでしょう。
2.ニッカセッションの発売背景

今回、2014年の「ザ・ニッカ」以来の新ブランドの発売となりました。
創業から90年や100年を記念して…といったキリの良いタイミングではなく、この時期に発売に踏み切った背景には、間違いなく近年のウイスキーブームがあると思います。

上図をご覧のとおり、ここ10年間でウイスキーの製成数量(国税庁報告書ベース)は増えてきており、需要が高まっていることが伺えます。
国内のウイスキー市場は拡大傾向にありますので、2,000円以上のプレミアムウイスキーも品薄になるほど売れてしまう状況になってきました。
この結果、原酒不足などが発生し、終売又は休売するウイスキーも発生しました。
メーカ側は、生産するブランドを切り替えることなどにより、高まる需要に応えようとしているのではないかと思います。
現にニッカセッションは、ウイスキー全体の売上が伸びている最中の2018年から構想され始めております。
この結果、ニッカウヰスキーは、海外の蒸留所に保管されているモルトウイスキーを使い、国内モルトウイスキーとブレンドすることを明らかにして、『ニッカ セッション』を作り上げたのでしょう。
3.数量限定での発売

上述のとおり、700ml瓶の販売本数は、600,000本(50,000箱分)となります。
今年の3月にリニューアル販売した「竹鶴ピュアモルト」の販売数量が22,000箱で、今回のニッカセッションがこの2.27倍の50,000箱ですから、多くの人に行きわたる可能性が高いのではないかと思います。
キロリットル単位で言えば1瓶700mlですから、売出総量は420klとなるようです。
廉価なウイスキーを含めて国内の生産量は、国税庁の統計年報(H30年度)によると140,438klですので、全体生産量の割合としては0.3%程度となり、希少種と位置付けられるのであろうと思います。
ちなみに昨今の国産ウイスキーの価格推移等については、以下の記事にまとめています。
【酒】国内におけるウイスキーの価格推移(値上がり状況)及び資産価値、終売又は休売品等の現状価格、おすすめ銘柄など
普段は、少ない手取り額でも「NO株NOライフ」を謳歌しようとしている一方で、たまに美味しい料理や酒なぞにもお金を使ってしまいます。 特に「ウイスキー」を愛飲しておりまして、駅から帰る途中などに美味しい銘柄がないか酒屋巡りをしています。 …他方、ウイスキーは、昨今、嗜...
4.どこで購入できるのか
楽天などのショッピングサイトでは、9月半ばくらいから予約を受付始めました。しかし、予想以上に予約数が殺到したせいか、Amazonでも楽天でも、売切続出という状況になっていました。
当方も予約できない状況が続いたのですが、奇跡的に「ふじまつ 酒店」で予約することができました。
ですが、10月上旬に到着予定ですので、まだ飲めていません(泣)。
ふじまつオンラインショップ 京都の業務用酒販店 ~公式通販サイト~ワイン・日本酒・洋酒・業務用酒販・食品の通販~
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市場には、複数段階に分けて出回るようですので、9月29日発売時点の最初のロットで購入できなくても、次のロットで購入できる可能性は非常に高いです。
また、あくまで上記内容はネットでの販売状況ですので、あらかじめメーカから取り寄せていた酒屋さんでは、店頭発売もされていくのではないかと思います。
私は、リニューアルされた竹鶴ピュアモルトを定価でゲットできなかったので、今回はしくじることなく購入できてよかったです。
大手百貨店では、抱き合わせ販売もありますので、そちらに期待するのも良いかもしれません。
ネットでもそういった抱き合わせ販売手法が取られており、余市などもほぼ定価で購入できるときもあるので、お得感はあるかと思います(以下、ネットでの販売例)。
抱合せ販売(3本) | 単体販売 |
上記のネットのほかに、Twitter情報によると、「やまや」、「リカーマウンテン」や「ファミリーマート」でも販売しているところもあるようですので、これらの店舗が近所にある方は探してみるのも良いかもしれません。
5.今後の価格状況
ニッカセッションに限らず、ウイスキー全体に関係することですが、ブランドの販売数が底をついた時には、確実に定価以上で販売されるでしょう。ニッカセッションの場合は、初めから数量限定を謳っておりますので、その時期は確実に早くなります。
そこで、ニッカセッションと同様に数量限定発売した「竹鶴ピュアモルト」の価格推移を見てみます。

販売開始当初は希少価値的な部分を煽られていたせいか、定価の2倍以上の1万円以上で売り出されていましたが、最近では7000円程度に落ち着いています。
現在、市場価値としては、終売した竹鶴ピュアモルトと同程度になっています。
終売となったウイスキーの方が大幅に高値になるかと思っていましたが、現時点ではあまり差はないようですね。
竹鶴ピュアモルト(終売版) | 竹鶴ピュアモルト(数量限定版) |
ニッカセッションは、リニューアルした竹鶴ピュアモルトよりかは販売数が多く手に入りやすい一方で、今回ブレンドすることを明らかにした海外のモルトウイスキーのブレンド具合について、愛飲家がどのように評価するかが未知数ですので、どの価格帯に落ち着くかはわかりかねるところはありますが、当面の価格傾向としては、竹鶴ピュアモルトと同様の推移を見せていくのではないかと思います。
いずれにせよ、他のウイスキーの価格状況を踏まえると、定価の1.5倍の6000円程度の価格に落ち着くのではないかと予想しています(大幅に外れたらゴメンなさい)。
以上、まとまりに欠けましたが、ご覧いただきありがとうございました。
実際に届いたニッカセッションを飲んでから、今後、当ページに少し感想を追記してみたいと思います。
〜Fin〜
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