【決算】バロックジャパンリミテッド(3548)の2021年2月期第2四半期の決算状況などについて
本日の15時に第2四半期の決算報告が公開された「バロックジャパンリミテッド(3548)」について、今回の決算内容、その他経営状況等をまとめてみます。
ちなみに、前年の2020年2月期末の株価、配当金等は、以下のとおりです。
そのほか、株主優待として、年に2回、自社ブランドショップで使用できる割引券が貰えたりします。
※株主優待を貰うためには、最低必要株数である100株を権利確定日までに所持する必要があります。

バロックジャパンリミテッドは、婦人服を企画、製造、販売する「アパレル企業」です。
会社の設立は2000年ですので、今年で創業20年となります。
社名よりも、MOUSSY、SLY、AZUL等のファッションブランド品を手掛けているといった方が、一般の方々にはわかりやすいかもしれません。
「渋谷」や「原宿」では、同社のブランド商品が展開されていることから、10代から30代の女性には馴染みがあるのではないでしょうか。ショップ店員さんはお綺麗な方々が多い印象です。
現在、国内では、ショッピングモールや駅ビルなどに350店舗ほど、海外は中国をメインに250店舗ほど展開しています。
財務諸表上の主な損益の内訳としては、
営業利益はちょびっと出ているものの、コロナ禍における特別損失(臨時休業中の固定費)に加え、経常損失として持分法投資損失が約4.5億円計上されたのが、全体の純損失に大きく響く結果となりました。
なお、2020年2月期第1四半期は純利益「+9.7億円」で、2020年2月期通年の成績は「+28億円」であり、ここ5年間は黒字が続いておりました。
さて、2021年2月期第2四半期(2020年6月~8月の業績)は、どうなったのでしょうか。
さっそく、公表された説明資料を見ていきたいと思います。
結果として、前期に引き続き赤字でした。
一方で、第2四半期で発生した赤字額は、2021年第1四半期の赤字額「約7.9億円」と比較すると、-約6.7億円となる「約1.2億円」という結果でした。
第2四半期の売上高は「約124億円」でしたが、この売上に対する「売上原価」と「販管費&一般管理費」の割合がそれぞれ、46.2%と55.9%であり、これらを合算して100%を超えていることから、営業利益の時点で既にマイナスというものでした。
マイナスの内容についてですが、「販管費&一般管理費」は、前の四半期報告時と比較して給与低減等により「-0.8%」と減少したものの、商品評価損が計上されたことより、売上原価がこれまでよりも多くなったことがマイナスの要因とされております。
ですが、販管費については、通年の成績をみると50%程度に留まっているため、今期は多く計上されているようです。
色々な要因があると思いますが、単純に売上が少なかったので、営業利益がマイナスとなり、赤字になったと推察されます。
特に、以下の株価チャートのとおり、最初の感染拡大が恐れられた2020年3~4月、感染の再拡大が恐れられた2020年8月上旬には、下落の谷を構成しています。

他方で、感染第2波のあった8月以降は、不安材料が特に発生していないことから、しばらく横ばいになっています。
今年の7月15日の第1四半期決算報告の時点で、ある程度今後の見通しがわかる状況でしたし、当該決算報告の内容は、緊急事態宣言もあった3~5月の売上状況等を反映したもので、企業活動が制限されていたある意味最悪の期間であったにもかかわらず、営業利益はプラスだったので、さほど株価が下落する理由もなかったのかもしれません。
また、今回の決算資料では、今期上期は赤字という結果でありましたが、今期の配当金予想が「32円」と発表されております。
純利益が大幅に減ることが予想されるものの、前年の配当金額「38円」から、6円少なくなった程度の減配でした。
このため、現時点では、以下のように高い配当利回りになっています。
まとめとなりますが、前年の純利益28億円の1/9程度になり、株主が貰える配当金の総額も約11億円となりますが、今期下期や来期以降にはネットを使ったECビジネスの促進等により、徐々に売上が戻ってくることが期待されます(ECビジネスは売上の約20%以上を占めています。)。
このため、今後の株価は、定期的に公表される月次売上概況の内容が大幅に変化したりしない限り、このまま横ばいの状況を続けるものと思われます。
個人的には、今回の第2四半期単体では、以下のツイートのとおり黒字になるかなぁと思いましたが、「売上原価」と「販売管理費&一般管理費」の見積もりが甘かったので、予想が外れてしまいました。
今後も、第3四半期の決算報告を見据えて、株価の動きなどに注視していきたいと思います。
~Fin~
ちなみに、前年の2020年2月期末の株価、配当金等は、以下のとおりです。
株価:805円 (2020年2月28日時点)
最低投資金額:8.05万円
配当金額:38円
配当利回り:4.72%
最低投資金額:8.05万円
配当金額:38円
配当利回り:4.72%
そのほか、株主優待として、年に2回、自社ブランドショップで使用できる割引券が貰えたりします。
HOME IR情報 株式情報 株主優待制度の内容…(1)対象となる株主様 毎年2月末日時点及び8月31日時点での株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上保有の株主様を対象といたします…
●バロックジャパンリミテッド(3548)のまとめ●
1.バロックジャパンリミテッドの概要

バロックジャパンリミテッドは、婦人服を企画、製造、販売する「アパレル企業」です。
会社の設立は2000年ですので、今年で創業20年となります。
社名よりも、MOUSSY、SLY、AZUL等のファッションブランド品を手掛けているといった方が、一般の方々にはわかりやすいかもしれません。
「渋谷」や「原宿」では、同社のブランド商品が展開されていることから、10代から30代の女性には馴染みがあるのではないでしょうか。ショップ店員さんはお綺麗な方々が多い印象です。
現在、国内では、ショッピングモールや駅ビルなどに350店舗ほど、海外は中国をメインに250店舗ほど展開しています。
2.2021年2月期第2四半期の決算
第1四半期は新型コロナウイルスの影響によリ、特別損失の発生や売上高の減少があり、純利益が約「-7.9億円」という結果でした。財務諸表上の主な損益の内訳としては、
項目 | (単位:百万円) |
売上 | 8,566 |
営業利益 | 78 |
経常利益 | △376 |
特別損失 | 397 |
純利益 | △797 |
営業利益はちょびっと出ているものの、コロナ禍における特別損失(臨時休業中の固定費)に加え、経常損失として持分法投資損失が約4.5億円計上されたのが、全体の純損失に大きく響く結果となりました。
なお、2020年2月期第1四半期は純利益「+9.7億円」で、2020年2月期通年の成績は「+28億円」であり、ここ5年間は黒字が続いておりました。
さて、2021年2月期第2四半期(2020年6月~8月の業績)は、どうなったのでしょうか。
さっそく、公表された説明資料を見ていきたいと思います。
項目 | (単位:百万円) |
売上 | 20,929 |
営業利益 | △446 |
経常利益 | △857 |
純利益 | △918 |
結果として、前期に引き続き赤字でした。
一方で、第2四半期で発生した赤字額は、2021年第1四半期の赤字額「約7.9億円」と比較すると、-約6.7億円となる「約1.2億円」という結果でした。
第2四半期の売上高は「約124億円」でしたが、この売上に対する「売上原価」と「販管費&一般管理費」の割合がそれぞれ、46.2%と55.9%であり、これらを合算して100%を超えていることから、営業利益の時点で既にマイナスというものでした。
マイナスの内容についてですが、「販管費&一般管理費」は、前の四半期報告時と比較して給与低減等により「-0.8%」と減少したものの、商品評価損が計上されたことより、売上原価がこれまでよりも多くなったことがマイナスの要因とされております。
ですが、販管費については、通年の成績をみると50%程度に留まっているため、今期は多く計上されているようです。
色々な要因があると思いますが、単純に売上が少なかったので、営業利益がマイナスとなり、赤字になったと推察されます。
3.バロックジャパンリミテッドの株価の推移等
同社の株価は、他の企業と同様に、新型コロナウイルスの感染影響により今年の2月末から大幅に下落しております。特に、以下の株価チャートのとおり、最初の感染拡大が恐れられた2020年3~4月、感染の再拡大が恐れられた2020年8月上旬には、下落の谷を構成しています。

他方で、感染第2波のあった8月以降は、不安材料が特に発生していないことから、しばらく横ばいになっています。
今年の7月15日の第1四半期決算報告の時点で、ある程度今後の見通しがわかる状況でしたし、当該決算報告の内容は、緊急事態宣言もあった3~5月の売上状況等を反映したもので、企業活動が制限されていたある意味最悪の期間であったにもかかわらず、営業利益はプラスだったので、さほど株価が下落する理由もなかったのかもしれません。
4.バロックジャパンリミテッドの今後は如何に?
本日公表された決算報告関連資料では、2021年2月期の見通しとして、厳格な在庫コントロールや販管費の削減等により、通期の純利益を「3.1億円」と予想しています。また、今回の決算資料では、今期上期は赤字という結果でありましたが、今期の配当金予想が「32円」と発表されております。
純利益が大幅に減ることが予想されるものの、前年の配当金額「38円」から、6円少なくなった程度の減配でした。
このため、現時点では、以下のように高い配当利回りになっています。
株価:613円 (2020年10月15日時点)
最低投資金額:6.13万円
配当金額:32円
配当利回り:5.22%
最低投資金額:6.13万円
配当金額:32円
配当利回り:5.22%
まとめとなりますが、前年の純利益28億円の1/9程度になり、株主が貰える配当金の総額も約11億円となりますが、今期下期や来期以降にはネットを使ったECビジネスの促進等により、徐々に売上が戻ってくることが期待されます(ECビジネスは売上の約20%以上を占めています。)。
このため、今後の株価は、定期的に公表される月次売上概況の内容が大幅に変化したりしない限り、このまま横ばいの状況を続けるものと思われます。
個人的には、今回の第2四半期単体では、以下のツイートのとおり黒字になるかなぁと思いましたが、「売上原価」と「販売管理費&一般管理費」の見積もりが甘かったので、予想が外れてしまいました。
バロックジャパンリミテッド(3548)の第2四半期決算報告がもうすぐ🐇
— GIGLO(ギグロー) (@giglo_2020) October 12, 2020
第1四半期よりも業績は良さげなので、最低で赤縮…
特別損失の計上もないので、超上手くいって純利+5億程度と睨んでますが、株価に目立った動きなし😅
そもそも売上高が伸びてないので、期待薄なのかもしれません😅
今後も、第3四半期の決算報告を見据えて、株価の動きなどに注視していきたいと思います。
~Fin~
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